シロクマの赤ちゃん「可愛すぎ」山東蓬莱

　　山東省蓬莱市にある「蓬莱海洋極地世界」で飼育されている生後50日目のシロクマの赤ちゃんは、ようやく目が開き、おぼつかない足取りながらもハイハイで進めるようになった。保育担当者の腕に抱かれてさまざまな「萌え」ポーズを披露、液晶モニタに映し出される愛らしい姿に来場者は大喜びだ。中国新聞社のウェブサイト「中新網」が伝えた。

　　春節連休が終わった今でも、この赤ちゃんの姿を一目見ようと同園を訪れる観光客は減らない。来場者は、園内ロビーの液晶モニタを通じ、保育室でのシロクマの赤ちゃんの一挙一動を見ることができる。目が見えるようになった赤ちゃんは、最近ますますやんちゃになり、腰を伸ばしてまるで人間のように枕に頭を載せて眠る姿に、誰もがつい微笑んでしまう。

      シロクマの赤ちゃんが居住している部屋は、「完全防備」体制が敷かれている。入室するには、ドアの外で靴を消毒し、レッグカバーとマスクと付けなければならない。ガラス扉の中に入り熟睡している赤ちゃんを見ると、仰向けになって寝たり、向きを変えて腕枕で横になったりしている。目が覚めると、腰から上を持ちあげ、掛け布団を頭にかぶったままで、まるで寝起きの悪い幼児のようだ。保育担当者に抱き上げられると、赤ちゃんは大きな目を見開き、小さな足をバタバタさせ、挨拶しているようでこの上なく可愛い。

　保育担当者によると、シロクマの赤ちゃん誕生後、蓬莱海洋極地世界は「新浪」に中国版ツイッター「微博（ミニブログ）を開通し、フォロワーは増える一方という。フォロワーは毎日、赤ちゃんの一挙一動に大騒ぎ、名前募集にも多くの応募が集まっている。

　　ネットユーザ「笑面人生」さんは、名前募集に「媛媛」を投稿した。「媛」と「元」は発音が同じで、赤ちゃんが今年の元旦生まれであり、女の子であることから、この名前がピッタリだという。名前募集は3月末まで続く。

　　赤ちゃんの母親「蓬蓬」と父親「莱斯」はいずれも、遥かロシアから山東蓬莱に1年前にやって来た。「蓬蓬」は今年1月1日午前6時に雌の赤ちゃんを産んだ。飼育担当者や獣医が50日間、心を尽くして世話をし、赤ちゃんの体重は出生時の640グラムから5キロ以上に増えた。[人民網]